Jul 02, 2009

「王妃の離婚」

佐藤賢一「王妃の離婚」(集英社文庫)を読みました。

王妃の離婚 (集英社文庫)
王妃の離婚 (集英社文庫)
  • 発売元: 集英社
  • 価格: ¥ 720

舞台は1948年フランス。フランス王ルイ12世が王妃ジャンヌに対して起こした離婚訴訟はフランス中の注目を集めていた。カルチェ・ラタンを追われた過去を持つ中年弁護士フランソワは、過去の因縁からこの醜いといわれる王妃が苦しむ様を傍聴していた。しかし裁判のあまりの不正に憤り、ついに王妃の弁護に立ち上がる…第121回直木賞受賞作。
大筋では弁護士フランソワが活躍する法廷サスペンスですが、その時代の風俗やキリスト教が定めた結婚の定義など、微細に渡り説明があり、その説明部分もとても面白かったです。わたしは歴史が苦手ですがだいじょうぶでした。フランソワの過去や権力抗争などがからみあってラスト近くまで裁判の行方が見えず、ハラハラしながら読みました。個人的にはラスト〜エピローグにはまったく不満がないわけではないですが…。
この物語のもう一つ重要な要素、それは「男女の繋がりとは、そして結婚とは」ということだと思います。最初は王妃が王との結婚になぜすがりついているのかと思っていたのですが、後半に哀しくも苦しい王妃の気持ちが少しずつ表れてきます。ルイ12世が法廷で言った言葉に強く反応したジャンヌの叫び。王妃ジャンヌの気持ちがすべて自分のことのように分かるというわけではなかったのですが、それでも彼女の心に強く共感できる部分はありました。すべてをさらけ出し、希望の見えるラストでよかったです。

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Apr 10, 2009

「人間椅子 江戸川乱歩ベストセレクション1」

人間椅子  江戸川乱歩ベストセレクション(1) (角川ホラー文庫)
人間椅子 江戸川乱歩ベストセレクション(1) (角川ホラー文庫)
  • 発売元: 角川グループパブリッシング
  • 価格: ¥ 540
  • 発売日: 2008/05/24

夫が買ってきた江戸川乱歩「人間椅子 江戸川乱歩ベストコレクション1」を読みました。
実は江戸川乱歩を読んだのははじめてだったのですが…この本のセレクションはなかなかステキですね。どれも短くて読むのはかんたん。でもぞくっとするような、あとで奇妙な感情が沸き起こって来るような、そんな作品が集められています。
特に印象に残ったのは表題にもなっている「人間椅子」と「押絵と旅する男」。特に「人間椅子」はじわじわきます。作家である人妻・圭子のもとに奇妙な告白の手紙が届きます。貧しく醜い椅子職人の男が、自身が自作の椅子の中に入り込み…という話です。ラストを読んで「なーんだ」と思うのも一瞬のこと、さらに割り切れない感じになります。他の作品も、影絵のように浮かび上がる東京の街が魅力的です。

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Apr 01, 2009

「わたしのハムスターを化石で残すには?」

今日はエイプリルフールですね。2009年度もよろしくお願いいたします。

ミック・オヘア「わたしのハムスターを化石で残すには? アマチュア・サイエンティストに贈る驚くべき実験の数々」(勅使河原まゆみ:訳、ランダムハウス講談社)を読みました。イギリスの雑誌ニュー・サイテンティスト編集者による、家のキッチンやリビングや庭で出来るいろいろな科学実験と論理についてのユーモアあふれる本。
家庭で親とこどもが一緒に楽しめそうな実験が多く、ふだんの生活でちょっと気がついたことや言われてみれば気になる小さな疑問に関するものが多かったです。くすぐりの効いた文章は読むだけでもじゅうぶん楽しいですが、実際に実験をしたらもっと楽しそうです。残念ながらペットは飼っていないので化石の実験は無理ですけど、朝食のシリアルをじっと見つめるぐらいはできそうです。
わたしはこういうサイエンスの短い寄せ集め本が大好きなのです。こういう本は新しいうちに読むと面白い発見がたくさん出来ていいですね。解説も分かりやすいです。NHK「ためしてガッテン」で紹介された「お湯は水より早く凍る」話や、ネットで一時話題になった「コーラにメントス」などもあります。それにしても、身近なことでまだじゅうぶんに解明されていないことってたくさんあるんですね。世界はまだまだいくらでも変わる余地がありそうです。

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Feb 09, 2009

Grammy Award 2009

20年ぐらい前からグラミー賞にはあまり関心がなくなってしまっていたのですが、今年はBest Musical Album For Children を They Might Be Giants「Here Come The 123s」が受賞したのでうれしいです。

Here Come the 123's
Here Come the 123's
  • アーチスト: They Might Be Giants
  • 発売元: Walt Disney
  • 価格: ¥ 1,799

マイナーカテゴリーですが、They Might Be Giantsがすきなので。わーい。

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Feb 01, 2009

舞鶴かき丼を食べてきた2009

今年も舞鶴かき丼キャンペーンが始まっているとニュースで聞いたので、さっそく行ってきました。
去年のようすはこれです。

舞鶴かき丼の条件は、

1.「舞鶴産のかきを5個以上」と「舞鶴かまぼこ」を使用していること
2.舞鶴産の卵を使用していること  ←NEW
3.かきそのものが見えていること

と、去年と少し変わっていました。今回は舞鶴産のたまごも条件に加わったようです。「おいしくてまた食べたくなること」は条件の文からなくなっても変わらない前提ですよね!

さて、今年はどこのお店に行くか去年以上に悩みましたが、どんぶりにカキフライがトッピング!というのにひかれて「新鮮処 魚里」にしました。

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これが舞鶴かき丼!今年もちゃんと条件を満たしていました。丼の他に、生野菜の小鉢と魚の入った味噌汁がセットになっていました。

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かなり大きくてボリューム満点。あつあつのかきフライとたまごがとろりとした丼(こっちにも大きなかきが入っていました)、おいしくいただきました。

舞鶴かき丼の詳細は、舞鶴観光ネットにありますのでかき丼を食べに行かれる際は必ず事前にご確認ください。お店によってかき丼のレシピが異なるので、迷うのも楽しいと思います。
来年もまた、別のお店に行ってみたいです。いや、今年のうちに行けたらもう一軒行きたいです。

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Jan 24, 2009

化石オートバイ「さらば双子の金星の人よ」

化石オートバイ「さらば双子の金星の人よ」を観てきました。
金星からのメッセージの謎を調査しに行く有人探査宇宙船のクルーたち…の話を軸に、瞬間移動を持ちネタにする大道芸人、寂しさから怪物「風来坊」になってしまった男、繰り返し流される奇妙なドラマの映像が挟み込まれます。ひと言では説明できないような混沌とするストーリーと、どこと何が繋がるのかぐるぐると考えているうちに、すべてのエピソードが糸で繋がれていることを発見する、そんな舞台でした。わたしはやっぱり化石オートバイが好きだーっと思いました。個人的には大干ばつ(力士。ばつの字が出ません…)が好きでした。関取の名前がどれも面白かったです。
化石オートバイの舞台ははどんどん「愛」の比重が高まってる気がします。個人的な思い込みですけど。で、もっともっと比重が増えた作品が観たいです。個人的な希望ですけど。
一緒に行こうと言っていた人の都合がつかず、ひとりで観に行きました。が、その友人にこのお芝居のことをうまく説明することができません。言葉でうまく言い表せない部分があって、わたしはその部分が好きだからだと思います。

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